Publics Coffee Branding

---1月14日(土)２０：００---

気づかぬうちに降り始め、当然気づかぬうちに景色の色を消す。

久方ぶりの白の世界にいい年こいてはしゃぐ。

車の通りもほぼない。誰に見られることもなかろう。

気温は予報によれば０度付近。

興奮を打ち消すには十分すぎる冷気である。

冷静になる。私は何をしていたのだ。このままでは凍えてしまう。

だがしかし。

だが。

やり残したことがまだ。













欲求に勝てない。






















やはりこの機を逃すわけにはいくまい。

作らずにはおられまい。


なかなか良い表情でこちらを見上げている。

---1月15日(土)13：00---

気づかぬうちに消滅していた。

忘れていた。

生み出すときにはウヒャヒャとはしゃぐが、

翌日の太陽で消滅する際に襲い来る、「あれ、なんか悲し」センティメント。


しかし、それでもまた雪が積もれば作るのであろう。

これはつまり、

ウヒャヒャ　－　おセンチ　＞　０

という式が成り立つのだ。

ウヒャヒャ　－　おセンチ　＜　０

この場合、二度と雪だるまを作ることはない。

いやまて、そんなサウザーみたいな考え方が正解とも思えぬ。

そもそもこんな不等式で解明できる問題であるのか。

塩に砂糖を足しても無味にはならぬ。あまじょっぱくなるだけだ。

そうか、足すのか。

ウヒャヒャ　＋　おセンチ　＝　塩キャラメル

つまり雪だるま制作から消滅までのプロセスは、

塩キャラメルくらいの楽しさがあることが分かった。


寒いし鍋でもつつこ。